ようやく昨日カープは勝てましたね。会心の勝利でした。ドラフト1位の常広もよく頑張りましたね。今まで重苦しい雰囲気がありましたが、これでだいぶチームとしては楽になったのではないでしょうか。
それにしても、一昨日までは非常に重い雰囲気で、なかなか勝てませんでした。9月に入って2勝10敗(一昨日まで)と、優勝争いから失速してしまった状態です。9月11日の巨人戦では、抑えの栗林投手がワンアウトも取れず、その後まさかの9失点。翌日は完封負け。そして甲子園での阪神戦でも、ちぐはぐな試合が続き、連敗を重ねました。
9月14日は先発の森投手が好投し、6回終了時点で3対0とリード。久々の勝利かと思ったものの、7回に島内投手が乱調で追いつかれ、8回を黒原投手が抑えるも、9回のイニングまたぎで相手打線に捕まり、サヨナラ負け。試合を見ていても、守備では四球やエラーが重なり、攻撃では満塁のチャンスでもあと一歩が出ず、チーム全体が重苦しい雰囲気で試合をしているように感じます。
選手たちは全力で頑張っているのに、なぜか歯車がかみ合わず、勝てないという印象です。
このカープを見ていると、26年前の千葉ロッテを思い出しました。あの年は18連敗を喫し、まさに悪夢のようなシーズンでした。
特に忘れられないのは、16連敗で迎えたグリーンスタジアム神戸でのオリックス戦です。この日は黒木知宏投手が気迫の投球を見せ、9回裏を2点リードでツーアウトまでこぎつけました。あと1人で連敗が止まるかと思った瞬間、まさかの同点ツーラン。黒木投手がマウンドで泣き崩れた姿は、あまりにも衝撃的でした。
延長戦に突入し、その試合も敗れ、17連敗。翌日も負けて18連敗に。しかし、その翌日にようやく勝利し、連敗を脱出しました。
この連敗脱出の試合では、小宮山悟投手が140球を投げ完投勝利を収めました。9対1でリードしていたにもかかわらず、6回裏には8連打され5点を返されるという場面もありました。小宮山投手は「ボールが信じられないくらい、内野手の間を抜け、バットの芯に当たる。何かに取りつかれているような感覚になった」と振り返っています。
一昨日までのカープも、まるで何かに取りつかれているような状況だったかもしれませんが、会心の勝利で気分一新、頑張ってほしいですね。
新井監督は、采配で批判されることもありますが、選手を信じて起用し、常に自分の責任だと明言している姿に尊敬の念を抱きます。打てなかったバッターや打たれたピッチャーに責任を押し付ける監督もいる中で、新井監督の姿勢は本当に立派です。だからこそ、優勝して監督としての評価を上げてほしいと強く願っています。
一生懸命やっていても、なぜか歯車がかみ合わず、上手くいかないことが普段でもあると思います。そんな中でも、腐らずに、諦めずに頑張ることが、後々に活きてくると思います。9月に入っての苦しかった経験が、これからの残り16試合で活きることを願っています。
がんばれ、新井カープ!
26年前は、まだ私も学生でグリーンスタジアム神戸には良くロッテの応援に行った思い出のスタジアムです。
まさか、カープの連敗で26年前を思い出すとは思いませんでしたが、懐かしい思い出です。
ちなみに、ロッテはこの歴史的な連敗を機に、ファンが増えていった経緯があります。負けることはダメなことにも思いますが、あながちそうでもないようです(笑)。新井監督もこの連敗を糧にしてほしいですね。
※黒木投手が9回2死でホームランを打たれた試合
(2分52秒の動画)はこちら。
※ロッテが連敗を脱出したシーン
(5分49秒の動画)はこちら。