
① フォロワーが少ないと、投稿は誰にも届かない
前回、投稿はフォロワーにしか届かないという話をしました。ということは、フォロワーが少ない状態では、どれだけ投稿を増やしても届く人がいないということになります。
では、フォロワーを増やせばいいのか。増やすにはどうすればいいのか。今回はその方法と、もう一つ大切な視点についてお話しします。
② フォロワーを増やす2つのアプローチ
フォロワーを増やす方法は、大きく2つあります。
一つ目は、能動的に働きかけるアプローチです。こちらから相手のアカウントを探して、いいねを押したりフォローしたりする方法です。
二つ目は、コンテンツによって自然に集まってくるアプローチです。リール動画が「おすすめ」に表示されて新しい人に届いたり、チラシやホームページ・名刺にQRコードを掲載してオフラインから誘導したりする方法です。
それぞれに特徴と現実があります。順番に整理していきます。
③ 能動的アプローチの実態と、コンテンツ流入の現実
まず、能動的アプローチについてです。
ターゲットになりそうな地域や属性のアカウントを探して、いいねを押したりフォローしたりすると、相手のスマートフォンに通知が届きます。その通知を見た相手が「どんなアカウントだろう」と興味を持ってプロフィールを見に来て、気に入ればフォローし返してくれる、という仕組みです。
この作業を自動化するツールや、代行してくれる業者も存在します。一定数のフォロワーを増やすという意味では機能する方法ですが、インスタグラムは自動化ツールの使用を規約で禁止しており、アカウントが制限されるリスクがあります。業者に依頼する場合はその点を理解した上で判断する必要があります。
次に、コンテンツによる自然流入についてです。リール動画を継続的に投稿することで「おすすめ」に表示され、フォロワーが少ない状態でも新しい人に届く可能性があります。チラシやホームページへのQRコード掲載でオフラインから誘導する方法も、地域密着のリフォーム会社には向いています。
ただし、いずれも手間とコストがかかります。「やれば増える」のは確かですが、「継続できるか」という問いは常についてまわります。
④ 数を追うだけでは、むしろ逆効果になる
ここで一度立ち止まって考えたいことがあります。フォロワーを増やすことは手段であって、目的ではないはずです。では、何のためにフォロワーを増やすのか。
おそらく多くの会社にとっての答えは、「自社のことを知ってもらい、興味を持ってもらい、いずれ問い合わせにつなげたい」ということではないでしょうか。
この目的に照らすと、能動的アプローチで機械的に増やしたフォロワーには問題が生じることがあります。自社のサービスエリア外の人、リフォームに関心のない人、同業者など、実際には見込み客にならない人が多く含まれる可能性があります。
フォロワーが増えても投稿を見てもらえない・反応がないという状態になると、インスタグラムのアルゴリズム上でエンゲージメント率が下がります。エンゲージメント率が下がると投稿が「おすすめ」に表示されにくくなる。つまり、数を追った結果、むしろ届きにくくなるという逆効果が起きることがあります。
⑤ リフォーム会社にとって「意味のあるフォロワー」とは
では、リフォーム会社にとって意味のあるフォロワーとはどういう人でしょうか。
シンプルに言うと、自社のサービスエリア内に住んでいて、リフォームに関心がある人、あるいはいつかリフォームを検討するかもしれない人です。地域と属性が合っていることが、フォロワーの「質」を決める大きな要素になります。
能動的アプローチを使うとしても、地域と属性を絞って本当に見込み客になりうる人に絞って働きかける。コンテンツで自然流入を狙うとしても、地域名や施工内容など検索されやすいキーワードを意識した動画をつくる。この「質」の視点を持った上で取り組むかどうかで、フォロワーを増やす意味が変わってくるのではないかと思います。
フォロワーの数は一つの指標ではありますが、目的は数ではなく、自社に関心を持ってくれる人との関係をつくることではないでしょうか。
📋 まとめ
- フォロワーが少ない状態では、どれだけ投稿を増やしても届く人がいない
- フォロワーを増やす方法は「能動的アプローチ」と「コンテンツ流入」の2つ。どちらも継続性が問われる
- 自動化ツールはインスタ規約違反のリスクがあり、アカウント制限の可能性がある
- 見込み客にならない人を増やすとエンゲージメント率が下がり、むしろ届きにくくなる逆効果がある
- フォロワーの「質」——地域と属性が合っているかどうかが、取り組みの意味を決める

この記事を書いた人
平原充明|株式会社エフツー 代表取締役
2010年創業。広島県を拠点にリフォーム会社・工務店専門のマーケティング支援を行う。リフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」の編集長として15年間・21冊を発行し、450件以上の施工事例を取材。集客・情報発信の支援を現場の経験をもとに行っている。