自宅を担保にして資金を借りる「リバースモーゲージ」。生きている間は利息のみの支払いで、元本返済は契約者が亡くなった後に、担保としている自宅を売却して得たお金で返済する仕組みです。
国交省は新たな制度として、利用者が70歳以上でかつ耐震改修を実施する場合は、利息分の支払いもしなくて済むようになるそうです。実質毎月の返済負担もゼロになるという仕組みです。
早ければ、2024年度末ということなので、この3月中に金融機関が商品を提供できるようにするとのこと。また、2024年度の補正予算で21.6億円を確保していると、日経新聞が報じています。
リバースモーゲージは生きている間は利息だけの負担で、リフォームして快適な家で過ごすことが出来るというメリットがあります。
しかし、亡くなった後に金融機関が建物を引き取り、売却しても元本の金額に足りない場合は、他の預貯金での返済や、相続人である子供が返済することになるので、本当にメリットがあるかは微妙です。
また、長生きするデメリットもあり、借入期間が終了した後も生きている場合は、そこで元本返済を迫られることになります。
こうしたメリット・デメリットをよく理解した上で、リバースモーゲージという金融商品を活用するかどうかを検討することが大切だと思います。
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