広告で大切なのは媒体選びよりも言葉選び

2023.09.15

仕事柄、反響のある広告について質問を受けるのですが、ここ数年多い質問の一つが「SNSってどうなの?」です。

今までやっていた広告の反響が下がっているので、新しい広告手法として検討されているためです。

この質問に対する私の回答は、「新築でデザイン性の高い会社は集客に効果があるようですが、リフォームでうまく集客できている会社は知りません」です。

SNSといってもインスタグラム、Facebook、X(旧ツイッター)、LINE、YouTube、Tiktokなど様々な種類があり、一概にSNSの反響を説明することはできません。

SNSの効果を考える前に、「どんなメッセージを発信すればお客様に響くのか?」を先に考えることが大切で、その次に媒体を考えていき、SNSが良いと判断すれば、SNSを使うというのが、広告戦略のあるべき流れだと思います。

広告で考える順番は下記となります。

  1. 理想のお客様をイメージして、その方にどんなメッセージ(言葉)を投げかけると反応してくれるのだろうか?
  2. その言葉を届けるには、どんな媒体が良いのだろうか?
  3. 選んだ媒体で、メッセージが伝わりやすくするにはどうすればいいのか?

 このような順序で広告を考えていくのが良いかと思います。

一例をご紹介致します。

TOTOウォシュレットは今では当たり前の商品になっていますが、40年前は全くの新しい商品でした。この商品を伝えるために、考え出された言葉が「おしりだって洗ってほしい」です。コピーライターの仲畑貴志氏の作品です。

この言葉を全国に広げるにはTVCMが最も効率が良い。しかし、テレビの短い時間のCMで視聴者に印象付けるには、工夫が必要ということで、女優の戸川純が起用されました。

完成したテレビCMは、日曜日19時台に放送したそうです。当時はTOTOの宣伝課に「日曜日の晩御飯の時間に、おしりのCMを放送するとはどういうことか!」とすごいクレームが入ったようですが、裏を返せばそれだけインパクトがあったということです。

CMで使われた言葉は下記となります。

皆様、手が汚れたら洗いますよね。

こうして、紙でふく人って、いませんわよね。

どうしてでしょう。紙じゃとれません。

おしりだっておんなじです。

おしりだって洗ってほしい。

TOTOウォシュレット

広告で大切なのは言葉(メッセージ)です。しっかりと考えたいものです。

懐かしいTOTOウォシュレットのCMはこちらからご覧いただけます。


 

エフツーが運営するメディアのご紹介

Youtube広島リフォームチャンネル」

リフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM2023」

WEBサイト「HIROSHIMA REFORM」

リフォーム相談窓口「広島リフォーム相談カウンター」

インスタグラム「HIROSHIMA REFORM

ブログアクセスランキング