リフォーム業界に影響を与える4号特例縮小と大胆な間取り変更の事例

2024.09.24

日経新聞に定期的に掲載されている株式会社遊の広告をご存じでしょうか?株式会社遊は神戸に拠点を置き、大胆なリノベーションを得意とする会社です。

日経新聞に掲載されている同社の広告は、特にラグジュアリーでゴージャスな間取り変更の提案が評判で、多くの方が注目しています。私も間取りを眺めるのが好きなので、この広告が掲載されるたびにワクワクしながら見入ってしまいます。

9月22日の日経新聞に掲載された広告では、以下のようなリノベーション事例が紹介されていました。

ビフォーの状態をほとんど残さないほどの大胆なレイアウト変更で、玄関は丸みを帯びたR形状に設計され、1階は広々LDK、2階には寝室やワークスペースを設置し、新たにR形状のトイレも設けられています。これだけの大規模な間取り変更を可能にしているのは、階段位置の変更によるものです。

しかし、来年4月から施行される4号特例の縮小により、階段の架け替えには建築確認申請が必要となります。この制度変更により、費用や申請手続きが増加するため、このような大規模リフォームは今後減少する可能性があります。

現在、4号特例縮小に関する具体的な施策も次第に明らかになってきており、大規模な修繕や模様替えに該当しない工事は以下の通りです。

  • 屋根の改修:防水層よりも外側の屋根材の改修や、カバー工法による改修
  • 外壁の改修:防水紙よりも外側の外壁材の改修や、内側からの改修
  • 床の改修:仕上げ材のみの改修や、仕上げ材の上に新たな仕上げ材を被せる改修
  • 階段の改修:階段の大部分に至らない範囲のやり替えや、既存階段の上に新たな仕上げ材を被せる改修

さらに詳しく知りたい方は、新建ハウジング9月10日号の記事参考になりますので、ぜひご覧ください。

とはいえ、4号特例の縮小にはまだ曖昧な部分も残されています。来年4月以降にどのような提案が可能か、事前に準備を進めておく必要があるかもしれません。

私もリフォーム事業者間で情報共有や意見交換を行い、皆様に適切なアドバイスを提供できるようにしたいと考えています。

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