リフォームの施工写真。プロに任せれば大丈夫は本当?

2026.04.28


リフォームの施工写真はカメラマンに任せれば良い写真が撮れる 本当か?

① 「プロに任せれば大丈夫」は、期待が強すぎる

施工写真は、ホームページや事例集に使う、リフォーム会社にとってとても大切な素材です。せっかく良い工事をしても、写真が微妙だと伝わらない。だからプロのカメラマンに依頼する会社も多いと思います。

ただ、私はこれまで数百件の撮影現場に立ち会ってきた経験から、「プロに任せれば大丈夫」というのは、少し期待が強すぎる考え方だと感じています。

今回はその理由を、具体的にお話しします。


② カメラマンにも「得意分野」がある

プロのカメラマンというと、何でも撮れる万能な存在というイメージがあるかもしれません。ただ実際には、飲食店が得意な方、ウエディングが得意な方、子どもの撮影が得意な方、建築が得意な方、それぞれ専門があります。

住宅の撮影に慣れていないカメラマンが現場に入ると、何が起きるか。「なんとなく撮影」になってしまうんです。

何を見せたい写真なのか、なぜその位置で撮るのか、カメラの高さはなぜそこなのか。こういった判断を明確にして撮影できるカメラマンは、実はそれほど多くありません。

結果として、仕上がった写真を見ると、悪いわけではないけれど、リフォームの良さを伝える資料としては使いにくい、ということが起きやすくなります。


③ 建築の中でも、新築とリフォームはまったく違う

さらにもう一点。建築が得意なカメラマンであっても、新築とリフォームでは現場の性質がまったく違います。

新築はすべてが新しい状態ですから、比較的撮影しやすい。また、コーディネートされた家具が配置されているケースが多いため、どこを撮っても絵になりやすいんですね。

一方リフォームは、新しくなった箇所と、そのままの古い箇所が混在しています。何を見せて、何を見せないかの判断が必要になる。これがリフォーム撮影の難しさです。新築しか撮影していないカメラマンにとっては、かなり難しいと言えます。


④ プロに頼んでも「丸投げ」がNGな理由①

では、リフォームの撮影が得意なプロのカメラマンに依頼すれば、それで安心かというと、実はそうでもありません。プロに頼んでも、丸投げはNGです。

具体的な事例でお話しします。

リビングのフローリングが自慢の事例があったとします。無垢の床材を使った、施工会社が特に気に入っているポイントだったとしましょう。

ところが撮影当日、お施主様がリビングにカーペットを敷いていた、というケースは実は結構あります。

この場合、カメラマンはそのお宅のリフォームの経緯を知りません。フローリングが特徴だとわからなければ、カーペットが敷かれたままのリビングをそのまま撮影してしまいます。撮影後に「カーペットを撤去しておけばよかった」と後悔することになりかねません。

仮に撤去するとなると、施主への事前説明も必要になります。この段取りは、リフォーム会社側がやらなければいけない。カメラマンに任せられることではないんですね。


⑤ プロに頼んでも「丸投げ」がNGな理由②

もうひとつ、よくあるのが小物の問題です。

撮影現場には、ゴミ箱・歯磨き・日用品など、生活感のある小物がたくさんあります。特に洗面台まわりや収納スペースはそうなりやすいですね。

こういった小物を動かす作業、カメラマン一人ではなかなか難しいんです。撮影しながら物を動かしていると、時間がいくらあっても足りない。結果として、物を動かさないまま撮影してしまう、ということが起きやすくなります。

リフォーム会社のスタッフが、助手として動く必要があります。

当社が発行しているリフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」の取材では、私自身がカメラマンの助手兼ディレクターとして現場に入っています。物を動かすのは正直、手間です。でも、面倒だからとそのまま撮影して、「ゴミ箱が写ってた」「収納が丸見えだった」と後悔するケースを私はいくつも経験してきました。だから手間でも必ずやる、というのが私たちのやり方です。


📋 まとめ

  • カメラマンにも得意分野がある。住宅・リフォーム撮影の経験があるか必ず確認する
  • 新築とリフォームは撮影の難しさがまったく違う。リフォーム経験の有無は重要な判断基準
  • 「何を見せたい写真か」を事前に伝えないと、カーペット問題のような失敗が起きる
  • 小物の整理・施主への段取りはリフォーム会社側の仕事。カメラマン一人に任せない
  • プロに依頼するからこそ、丸投げせず一緒につくりあげる意識が良い写真につながる

平原充明

この記事を書いた人

平原充明|株式会社エフツー 代表取締役

2010年創業。広島県を拠点にリフォーム会社・工務店専門のマーケティング支援を行う。リフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」の編集長として15年間・21冊を発行し、450件以上の施工事例を取材。撮影現場にも数百件立ち会ってきた経験をもとに、リフォーム会社のブランド化・情報発信を支援している。

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