東京大学、武蔵野大学、住友不動産は、既存戸建て住宅における脱炭素の共同研究を行っています。
昨年6月には、全面改修工事で住宅性能を高めた戸建て住宅は、建て替えよりもCo2排出量が47%削減されることを発表しています。
そして、今年の6月には住宅改修が建て替えよりも二酸化炭素の量を10年以上早く回収できるとする研究結果を発表しました。
少し言葉が難しく感じますが、考え方は下記の通りです。
- 施工時のCo2排出量と居住時のCo2排出量を合算する。
- 改修工事で住宅性能が高まるため、数十年をその建物で過ごす際にトータルのCo2排出量が抑えられる。
- 太陽光発電を導入することで、居住時のエネルギーよりも創エネルギーが大きくなるため、Co2排出量はマイナスとなる。
- 改修工事の場合35年でCo2排出量は0となる。
- 一方、建て替えの場合は45年でCo2排出量は0となる。
- よって、改修工事が建て替えよりも二酸化炭素の量を10年以上早く回収できる。
ただ、前提として住宅改修工事は断熱等級4、ZEH相当の設備性能、太陽光パネルは約7.5KWを搭載となっているので、リフォーム費用もかなりの金額になるものです。
前提条件にかなり制限がありますが、東京大学・武蔵野大学・住友不動産の研究結果です。
「脱炭素を目指すなら、建て替えよりもリフォームがおススメ」というのは間違いではありません。
個人的には脱炭素に違和感を覚えますが、脱炭素に興味があるリフォーム検討者もいると思います。そういった方には、今回の研究結果は興味を引くと思うので、営業トークに活かせるかもしれません。
研究結果については、下記より詳細をご覧頂けます。
2023年6月15日発表
2022年6月16日発表
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