広島県教育委員会では、工業高校の魅力をWEBサイトで伝える事業を計画しており、業務を受託する事業者の選定を行うようです。
ウェブサイト「工業高校の魅力」構築サポート等業務の企画提案募集
県立の工業科を設置している高等学校の在籍者数は、平成 25 年度の 1,473 人から令和4年度には 1,187 人となっており、直近の 10 年間で減少傾向が続いています。また、入学定員に対する入学者の割合を示す定員充足率については、平成 25 年度の 96.9%から、令和2年度には90%を下回り、令和5年度は 80.3%になるなど、いわゆる定員割れの状態が継続しているとのこと。
この状況を改善する施策として、中学生が工業高校を、将来の進路として工業分野を選択したくなるような情報を配信するウェブサイトを構築することになりました。
なお、ウェブサイトのデザイン立案は現役の工業高校生が行うようで、業務としては高校生のサポート並びに高校生の立案をもとにサイトを構築することです。
工業高校の定員割れは未来の建築志望者の減少に繋がるので、当社もこの企画には興味がありますが、良い案を出せる自信がありませんので、参加はしないと思います。
ただ、自分の子どもが工業系に進みたいと言うのであれば、県内の工業高校ではなく、徳島県に今年4月に開校した「神山まるごと高専」を受験してほしいと思っています。
高専の5年間で学ぶものは、テクノロジー、デザイン、そして起業家精神。電子工学、編集&WEBデザイン、建築、起業概論など、社会での実践を重視した授業になっています。
日本の学校はテストのために学習し、ある程度の成績を収めることで評価を得る体系です。しかし、テストのために学んだことは社会の実践で使えないものばかりです。今の時代は自ら問題を発見し、解決する能力が求められています。
「神山まるごと高専」は、名刺管理サービスの事業を手掛けるSansanの寺田社長が理事長として、起業家たちが一からつくった学校です。
「与えられるのではなく、自分たちが創り出す」といった方針は、とても共感できます。
また、学費も実質無償化を目指しており、1期生だけでなく、2期生以降の全学生も無償化が決まったそうです。
仕組みとしては、11社の企業から出資と寄付で100億円を集め、投資の運用益を活用しているとのこと。学生は返済不要の奨学金を受けることができ、年200万円の学費をゼロにすることができるようになりました。
斬新な取り組みをしている神山まるごと高専の今後に注目するとともに、広島県教育委員会の工業高校の魅力を中学生に伝える、という取り組みにも注目したいと思います。
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