「日本の3倍休んで成果は1.5倍」を掲げた一冊をご紹介します。著者はドイツ駐在経験17年のビジネスマン。労働環境の変化が求められる今、この本は新しい働き方のヒントになるかもしれません。

 

ドイツ人の働き方の特徴

ドイツといえば、勤勉で効率的なイメージを持つ方も多いと思いますが、具体的には次のような習慣が働き方を支えています。

  • 朝が早く15時終業も:7時前に出勤する人も多く、集中して午前中に作業を進め、早い人は15時には退社します。
  • 年間30日の有給休暇:1963年に「連邦休暇法」が施行され、ドイツ企業では有給30日が標準です。
  • 片付けが習慣:「人生の半分は整理整頓」と言われるほど、毎日終業時には机や頭の中をリセット。
  • 広いデスクスペース:作業空間が思考の広がりに影響すると考えられ、ゆとりのあるデスクが一般的。
  • 専門性の高い人材育成:大学卒業した後、さらに専門学校でプロの知識を身に付けた後に就職するため、新卒研修がない一方、即戦力で働けます。
  • 明確な業務範囲:「職務定義書」で役割がはっきりしているため、不要な業務は断れるのが普通です。
  • 10歳からのキャリア教育:学校でも早期から将来のキャリア選択を促し、職業意識が根付いています。

 

日本との違い:言語と文化

ドイツと日本の働き方の違いは「言語」も一因です。著者によれば、日本語は「ハイテクスト言語」とされ、言葉の意味が文脈や状況に依存しがち。一方、ドイツ語は「ローテクスト言語」と呼ばれ、メッセージが直接的でわかりやすいのが特徴です。

そのため、ドイツでは業務が言葉で明確に伝えられ、日本では非言語の要素もくみ取る必要があるため、効率が異なる面があるといいます。

 

おすすめのハイブリッドスタイル

著者が提唱するのは、ドイツと日本の良さを取り入れた「ハイブリッドワークスタイル」その一つとして、「業務の見える化」が挙げられます。業務内容を言語化することで、他の人でも仕事を引き継げるようになり、ドイツのように長期休暇を取りやすくなる点でも参考になります。

 

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