2月25日の中国新聞に、広島県内公立高校の志願状況が紹介されていました。
https://gyazo.com/71281810e0032ff8fb9d3d54511c2625
建築科のある県立広島工、広島市立広島工、宮島工の倍率が定員割れになっています。特に宮島工は建築・インテリア科が0.60倍とかなり低くなっており、建築科の人気が低迷していると言わざるを得ません。
建築業界は職人の高齢化、成り手不足と大きな課題を抱えており、さらに未来の建築分野を担う若者も建築に興味を持たない状況となっております。
このままいけば、家を建てたい、リフォームをしたいと思っても対応ができなくなる未来がやってきます。
私もリフォーム会社、工務店を訪問させて頂く際に、この課題についてもヒアリングするようにしています。皆さん危機感を持っており、「もっと建築現場のことを多くの方に知ってほしい」といった意見が共通していることを感じました。
大工だけでなく、左官、クロス職人、塗装、建具などなど、建築現場で働く人がどんなことをやっているかを知るだけでも、建築に興味を持つ人は増えるのではないか?とのことです。
私もこの意見には賛成で、できれば学校教育で建築を学ぶ授業を実現したいと考えています。
学校教育ではありませんが、鹿児島で「こどものけんちくがっこう」が行われています。鹿児島大学建築学科と工務店の産学協同による建築教育プログラムです。
https://kodomonokenchiku.blogspot.com/p/blog-page.html
小学3年生~中学生を対象とした年間プログラムで、前期は座学と実際にものを作り、後期は森や製材所、建設現場、名建築などの見学ツアーを行うものです。
2022年の小学6年生の前期講座は下記となっています。
【第1回】4/23:欠いて挟んで椅子をつくろう!①
【第2回】5/7:欠いて挟んで椅子をつくろう!②
【第3回】5/21:欠いて挟んでテーブルをつくろう!①
【第4回】6/4:欠いて挟んでテーブルをつくろう!②
【第5回】6/18:欠いて挟んでテーブルをつくろう!③
【第6回】7/2:〇〇の家を設計しよう!①
【第7回】7/16:〇〇の家を設計しよう!②
【第8回】8/6:ペンローズドームをつくろう!
タイトルからでも本格的な授業であることを感じます。私の子供も参加させたいなあと思うプログラムです。
3年生、4年生、5年生、6年生、中学生とそれぞれのプログラムが用意されております。プログラムの詳細は下記よりご覧いただけます。
https://kodomonokenchiku.blogspot.com/2022/03/2022.html
このようなプログラムが学校でもできると、建築人気は大きく上がると思います。
また、この他、職人をもっと知ってもらおうとYouTubeでも積極的に情報を発信している会社があります。
下記は職人スタジアムとして、様々な職人を楽しく紹介している動画です。
https://www.youtube.com/channel/UCeGTfEdq2OL5viaxfjxnNbQ/videos
このような動画がテレビでも放送されると建築業界も変わってくると思います。そのためには、スポンサーを探す必要があります。
スポンサーはこのような番組を放送することでメリットがある人になります。現実的には建築業界全体が手を取り合ってスポンサーになるのが良いと思うのですが、その仕組みをどうすれば実現できるかを検討しております。
皆様、良いアイデアがあればご意見下さい。どうぞよろしくお願いします。