リフォ―ム業界が一般のお客様に不安を与える要素として、訪問営業の悪徳リフォームが挙げられます。悪徳リフォームとは法外な値段で契約を結ばせるやり方で、被害者数や金額がニュースになりやすい傾向があります。ニュースになると、リフォーム業界全体に対するイメージも悪化するので、訪問営業の悪徳リフォームが減っていくことを望みたいものです。
そんな中、Youtubeで訪問営業の実態を赤裸々に公開している動画を見つけました。愛知県のリフォーム会社社長が語っているのですが、堂々とモラルに反する営業スタイルを語る姿に感心をしましたので、訪問営業の特徴についてご紹介させて頂きます。
- 求人広告が通年出されている。条件や待遇はノルマを達成している人のみに適用されるものである。
- 離職率がかなり高いため、応募率を少しでも上げるために、寮を完備している会社が多い。そのため、人材のレベルも下がり、犯罪者が働いていることもある。
- 朝は8時くらいからスタートし、夜は実権者のご主人がいる時に伺うので、夜は必然的に遅くなる。
- 見積りを提出して即決させるスタイル。家族で相談する時間は与えない。
- 提出する見積りの金額は一般的な会社の2~3倍と、ぼったくりの金額である。しかし、ある一定数のお客様が契約をしてくれるのも事実。
- 提案するメーカーはTOTO・LIXILなどのメーカーは使わず、OEMで安価で作ってくれる会社に依頼する。高級感を演出し、他社との違いを明確に出して保証も長くして、金額を吊り上げるのが訪問営業の売り方。
- 利益率も一般の会社は30%前後だが、訪問営業は60~70%となる。現金ではなく、10年の割賦販売にすることが多い。月々いくらまでなら払えるかを聞き出して、そこから逆算して工事内容を考慮して契約に結び付ける。
- モラルに反する仕事ではあるが、そこに抵抗感がなければ未経験でもできる仕事といえる。逆に良心がある人には向いていない仕事でもある。
- 訪問営業は歩合制で、売上の1割がインセンティブになる。1日10時間以上も営業を続けることも多いが、給料が良いという点で頑張ることが出来ている。
- 訪問営業をすることで身につく力は2つ。クロージングを行うスキルとあきらめない心とのこと。
お客様から、いかにお金を巻き上げるかを考えるのが訪問営業なのだ、という点を改めて実感させてくれる動画です。興味のある方は下記よりご覧いただけます。
このような会社が存在しているのは、お客様の為にならないので、良心的なリフォーム提案を行う会社のみが評価される社会づくりが、一刻も早く求められるものと改めて感じました。