① 「情報発信している会社」と「していない会社」の差
同じエリアに、工事の腕も価格帯もほぼ同じ2つのリフォーム会社があるとします。片方はホームページに施工事例を定期的に更新し、ブログやSNSでリフォームに関する情報を発信している。もう片方は数年前に作ったホームページがそのまま放置されています。
どちらに問い合わせが来るか、答えは明らかです。
情報発信は「やった方が良いもの」ではなく、今や「やっていないと選ばれない時代」になっています。
② リフォーム会社にとっての「メディア」とは何か
「メディアを作る」というと、雑誌やYouTubeチャンネルを連想するかもしれません。しかし、ここで言うメディアはもっとシンプルなものです。
自社の情報を定期的に発信する場所、すべてがメディアです。
- ホームページのブログ・施工事例ページ
- Googleビジネスプロフィールの投稿・口コミ返信
- Instagram・Facebook
- YouTube
これらを「バラバラに運用するもの」ではなく、「一つの情報発信の仕組み」として設計することが、自社メディアを持つということです。
③ 情報発信が集客につながる仕組み
なぜ情報発信が集客につながるのか。その仕組みは以下の通りです。
● STEP1:Googleに「活きている会社」と認識される
定期的にコンテンツを更新しているサイトは、Googleの評価が上がりやすくなります。「〇〇市 リフォーム」「キッチン リフォーム 費用」などのキーワードで検索したとき、上位に表示されやすくなります。
● STEP2:見込み客が「信頼できる会社」と判断する
施工事例・スタッフの顔・会社の考え方が発信されていると、問い合わせ前の段階で信頼感が積み上がります。「この会社なら安心して相談できそう」という判断が、問い合わせのハードルを下げます。
● STEP3:紹介・リピートが増える
既存のお客様(OB客)が発信を見続けることで、「そういえばあそこにお願いしようか」というリピートや、知人への紹介につながります。情報発信はOB客との関係を維持するツールにもなります。
④ 何から始めればいいか——優先順位の考え方
情報発信を始めようとすると、「何から手をつければいいか分からない」という声をよく聞きます。優先順位の目安はこうです。
● 最初に整えるべき:ホームページの施工事例
最も費用対効果が高いのは、ホームページに施工事例を追加することです。リフォームを検討しているお客様が最も見たいのは「実際の工事の写真と内容」です。月に1〜2件でも、継続して追加し続けることが重要です。
● 次に取り組む:Googleビジネスプロフィール
施工事例と並行して、Googleビジネスプロフィールの口コミ返信・写真追加・投稿を月1〜2回行います。地域検索での表示頻度が上がり、新規の見込み客との接点が増えます。
● 余力があれば:Instagram・YouTube
視覚的なインパクトが強く、リフォーム事例との相性が良いメディアです。ただし運用には時間がかかるため、ホームページとGoogleビジネスプロフィールが安定してから取り組む方が現実的です。
⑤ 続けられない理由と、その解決策
情報発信の最大の障壁は「続けられないこと」です。多くの会社が始めても数ヶ月で止まってしまいます。続けられない主な理由は次の3つです。
● 理由1:何を書けばいいかわからない
「施工事例を1件書く」という型を決めてしまえば、ネタに困ることはありません。工事写真と簡単なコメントがあれば記事になります。
● 理由2:誰がやるか決まっていない
「担当者・頻度・公開日」を明確に決め、業務の一部として組み込みます。「誰かがやる」は「誰もやらない」になります。
● 理由3:効果が見えにくい
情報発信の効果は短期では見えにくく、継続することで徐々に現れます。アクセス数や問い合わせ数を月次で記録し、変化を可視化することでモチベーションを維持します。
📋 まとめ
- 情報発信は「やった方が良いもの」から「やっていないと選ばれない時代」へ
- ホームページ・Googleビジネスプロフィール・SNS・YouTubeを「一つの仕組み」として設計する
- 情報発信はSEO・信頼構築・OB客との関係維持の3つに同時に効く
- まずホームページの施工事例追加から始め、Googleビジネスプロフィールへと広げる
- 続けるためには「型・担当・頻度」を決めて業務に組み込むことが重要

この記事を書いた人
平原充明|株式会社エフツー 代表取締役
2010年創業。広島県を拠点にリフォーム会社・工務店専門のマーケティング支援を行う。リフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」の発行、ポータルサイト・YouTube・インスタグラムの運営、自社イベント「ひろしまリフォームフェス」の開催など、自らメディアを運営しながらクライアントの集客・受注支援を行っている。年間300件以上の相談実績。