① そのセミナー資料、AIが作った文章を読んでいませんか
AIを使えば、セミナーの構成案やスライドの文章を短時間で作れるようになりました。資料作りをAIに手伝わせることは、十分に現実的な方法です。
一方で、AIが作った資料と、自分が本当に伝えたいことが一致していない場合があります。
資料は整っているのに、自分の言葉で説明できない。スライドに書かれた文章を、そのまま読み上げる。これでは、聞き手に何を持ち帰ってほしいのかが伝わりにくくなります。
② 資料を作る前に、自分で決める3つのこと
AIへ依頼する前に、まず話し手が次の3つを決めます。
誰に聞いてほしいのか。何を一番伝えたいのか。聞いた後、どのように考え、何をしてほしいのか。
聞き手が曖昧では、どの程度まで詳しく説明するのか決まりません。伝えたいことが曖昧では、情報を並べただけの資料になります。聞いた後の行動が決まっていなければ、結論のないセミナーになります。
「このセミナーで一番伝えたいことは何か」を、まず一文で書いてみましょう。
AIに資料を作らせる前に、誰に、何を伝え、どうしてほしいのかを決めましょう。
③ AIには、構成と表現を手伝ってもらう
伝えたいことが決まったら、AIに材料を渡します。
聞き手、セミナーの目的、一番伝えたいこと、自分の経験や事例、話せる時間、避けたい表現などです。材料が具体的であるほど、AIが作る構成も、自分の意図に近づきます。
話の順番を整理する。見出し案を出す。一枚の情報量を減らす。難しい言葉を分かりやすくする。説明が抜けている部分を見つける。こうした作業は、AIに手伝ってもらえます。
伝える内容をAIに決めてもらうのではなく、自分が伝えたいことを形にするために使うのです。
④ AIが作った内容は、そのまま使わない
AIが作った文章には、自分が普段使わない言葉や、話しにくい表現が含まれることがあります。もっともらしく見えても、事実や数字が正しいとは限りません。
自分にない経験が加わっていないか。伝えたい結論からずれていないか。数字や制度に誤りがないか。スライドごとに確認し、自分の言葉へ直します。
資料が完成したら、声に出して話してみることも必要です。スライドを見なくても流れを説明できるか、時間内に収まるか、聞き手に分かる具体例が入っているかを確認します。
⑤ 資料ではなく、話し手への信頼をつくる
リフォームを学びたいと思ってセミナーへ来るお客様は、資料のデザインだけを見ているわけではありません。難しいことを分かりやすく説明してくれるか、自分たちのことを理解してくれそうかを見ています。
分かりやすい説明ができれば、話し手や会社への信用、信頼につながります。そのためにも、資料を読むのではなく、自分が理解した内容を自分の言葉で伝えることが大切です。
AIは、話し手の代わりではありません。伝えたいことを整理し、分かりやすい形にするための補助として活用しましょう。
AIは伝える内容を決める人ではなく、伝えたいことを形にするための補助です。

この記事を書いた人
平原充明|株式会社エフツー 代表取締役
2010年創業。広島県を拠点にリフォーム会社・工務店専門のマーケティング支援を行う。リフォーム雑誌「HIROSHIMA REFORM」の編集長として15年間・21冊を発行し、450件以上の施工事例を取材。集客の分析・見直しを、現場の経験をもとに支援している。
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